発達障害児教育

研究計画

研究題目「シュタイナー教育とモンテッソーリ教育に基づく発達障害児教育モデルの構築」

1 研究目的、研究方法

 国内外で学問的な認知とともに急増する「発達障害児(LD、ADHD、自閉症スペクトラムなどの児童)」に対し、今日、効果的な教育理論と方法を示すことが喫緊の課題となっている。このような状況に対し、本研究は、健常児の教育に加え障害児教育でも成果を上げるシュタイナー教育とモンテッソーリ教育に注目し、無意識や高次の感覚・精神をも視野に入れた両教育の分析を通して、発達障害児教育に有効な〈健常児教育との連続的・統合的な理論・実践モデル〉を描出することを目的とする。具体的には、両教育が基盤に置く「ホリスティックな人間観・発達観等の教育原理」と実際の「健常児・障害児教育の方法・内容」について、先行研究や両者の関連文献、そして国内外の関連治療施設を調査することで解明していく。本研究の結果、一般の学校教育に加え、児童福祉法改正(2012)以降進められる「児童発達支援(6歳未満)」「放課後等デイサービス(6-18歳)」にも理論・実践上の指針が示される。

(1)本研究の学術的背景、研究課題の核心をなす学術的「問い」

 発達障害・学習障害という概念が1960年代にアメリカで出されてからすでに半世紀が経過する。今日まで、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、自閉症・アスペルガー症候群等を含む広汎性発達障害(PDD)といった広範な発達障害に関して、それぞれに障害児教育学や医学の領域で科学的実証主義的な取り組みが進められてきた。また、わが国では、2005年以降、法的整備(発達障害者支援法施行・改正や児童福祉法改正)も進み、今日、公的支援の下、民間の「児童発達支援(6歳未満)」「放課後等デイサービス(6-18歳)」事業が展開されている。しかし、こうした研究・制度状況にもかかわらず、民間の支援事業やサービスの実態をみるかぎり、多様な障害種や発達をふまえた体系的な療育が行われているとはいい難い(丸山啓史:2013・14年、北川聡子:2015年、山本佳代子:2016年)。以上の状況に対して、本研究は、各障害種に有効な療育方法の開発に加え、今日、「健常な認知を含めた多様な児童の能力を開発・促進できる〈各障害を架橋可能とする体系的な教育原理〉を提示する必要があるのではないか(健常児と障害児を分断できないのではないか)」「従来の自然科学的アプローチとは別に、無意識の学や精神科学をベースとするホリスティックな障害児教育の在り方を提起することが可能ではないか」という学術的な問いをもつ。それは、〈健常児とグレーゾーンの児童と発達障害児とをつなぐ連続的で統合的な理論・実践モデルの構築〉への問題意識といえる。

(2)本研究の目的および学術的独自性と創造性

 発達障害児への体系的で有効な教育理論と実践が求められる今日、本研究は、種々の発達障害に配慮し、精神科学的教育学の観点から、各児童の能力を最大限に引き出す根源的な教育原理を導出することを目的とする。具体的には、無意識や高次の感覚・精神をも視野に入れたホリスティックな教育原理を基盤に置くシュタイナー教育とモンテッソーリ教育の障害児教育に焦点を当て、〈発達障害児教育の連続的で統合的な理論・実践モデル〉を構築することをねらう。両教育の有効性は、ともに独自の理論・実践と教員養成システムに基づく100年近い普通教育と障害児教育の実績ならびにその高い評価と世界的な学校数の広がりからも判明する。現在、シュタイナー派の学校は世界64カ国1092校、幼稚園は世界70カ国以上1857園、治療教育学校19校、統合学校60校(Waldorf Word List 2017)あり、モンテッソーリ派の学校は世界に約600校、障害児教育学校は8校存在し(http://www.montessori-namta.org/School-Directory)、両者はともに、教育の理想的な方法を健常児や発達障害児の教育に用い、その教育効果は実証されている(シュタイナー教育:ドイツのマックス・プランク研究所によるギムナジム学校とのアビトゥア試験の比較;Stefan Leber 1982、モンテッソーリ教育:読み・書き・歴史、地理、算数に関するモンテッソーリ知的障害児特殊教育師範学校の特殊学級の児童と普通学校の児童との公的試験の比較;Maria Montessori, Il Metodo della Pedagogia Scientifica applicato all’educazione infantile nelle Case dei Bambini, 1926)。

 次に本研究の独自性と創造性について述べてみたい。本研究が対象とする〈シュタイナー教育〉〈モンテッソーリ教育〉〈発達障害児教育の連続的で統合的な理論・実践モデル〉については、これまで個別の〈シュタイナーの障害児教育〉〈モンテッソーリの障害児教育〉に焦点を当てた以下の先行研究がある。島田昌幸「学習支援教材の開発の方法–プロセス指向心理学とシュタイナー治療教育法からの考察」『職業能力開発総合大学校紀要』(29号、2000年)、倉林靖「「治療教育」という思想21世紀に甦るシュタイナーの人間観」(BIOCITY、59号、2014年)、Peter Clough / Cathy Nutbrown,Special Educational Needs and Inclusion: Multiple Perspectives of Preschool Educators in the UK,in: Journal of Early Childhood Research (2004), Harald J Hamre, Anthroposophic therapy for children with chronic disease: a two-year prospective cohort study in routine outpatient settings, 2009)、前之園幸一郎「マリア・モン テッソーリの障害児教育への視座」『青山学院女子短期大学紀要』(59巻、1952年)井田範美『現場のためのモンテッソーリ障害児教育』(あすなろ書房、1982年)、佐々木信一郎『子供の潜在能力を101%引き出すモンテッソーリ教育』(講談社、2006年)、G. Thomas / A. Loxley, Deconstructing special education, Open University Press, 2007. R.C. Orem, Montessori and the special child, 1969. Michelle Lane-Barmapov, Autism A Montessori Approach , 2013.

 ただし、以上の先行研究は、両教育における障害児教育の理論と実践をそれぞれに伝えることを目的としたものであり、両教育の普通教育との関連や各障害児教育の理論・実践のエッセンスを統合するホリスティックな見方を示し得ていない。また、両教育を取りあげた、 Achim Hellmich / Peter Teigeler (Hrsg.), Montessori-, Freinet-, Waldorofpädagogik, 1992. Edwards, Carolyn Pope, Three Approaches from Europe: Waldorf, Montessori, and Reggio Emilia, in: Early Childhood Research & Practice, vol.4 no.1, 2002等の研究が存在するが、これもそれぞれの教育内容・方法を並列に論じた内容で、しかも治療教育を視野に入れたものではない。したがって、普通教育との原理的関係性をふまえ、芸術・情意に比重を置くシュタイナーの障害児教育と認知・感覚に比重を置くモンテッソーリの障害児教育の両方に共通する観点〈無意識や高次の感覚・精神を包摂するホリスティックな精神科学の視点〉から、〈発達障害児の連続的で統合的な理論・実践モデル〉を導出する試みは本研究が嚆矢といえる。

(3)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか

 本研究は三つのアプローチを並行して進め、最後にそれらを総合することを計画している。第一のアプローチでは、今日の発達障害児教育の一般的な理論と実践を把握していく。たとえば、Matson, Johnny L. , (ed.), International Handbook of Autism and Pervasive Developmental Disorders, 2011. Robert Hodapp, International Review of Research in Developmental Disabilities, Volume 53 ,2017. British Society for Developmental Disabilities (ed.), International journal of developmental disabilities、柘植雅義『学習者の多様なニーズと教育政策―LD・ADHD・高機能自閉症への特別支援教育』(勁草書房、2004年)、日本発達障害学会編『発達障害研究と実践のための医学診断/福祉サービス/特別支援教育/就労支援-福祉・労働制度・脳科学的アプローチ-』(福村出版、2016年)、杉山登志郎『発達障害の豊かな世界』(日本評論社、 2013年)等を考察の対象とする。

 第二のアプローチでは、シュタイナーとモンテッソーリによる普通教育と障害児教育に関する理論研究を通して、一般的な障害児教育理論との相違点ならびにシュタイナー・モンテッソーリ教育に共通する理論上のエッセンスを浮き彫りにする。その際、両者の原著作(R. Steiner, HeilpädagogischerKurs, 1924, M. Montessori, Riassuntodellelezioni di didattica, 1900.)ならびに発達障害を視野に入れた両派の二次文献(AlberchtStrohschein, Die Entstehung der anthroposophischenHeilpädagogik, 2011. Robin Jackson (ed.), Holistic Special Education: Camphill Principles and Practice, 2006. Sergio Maria Francardo, Anthroposophic Medicine for All the Family: Recognizing and Treating the Most Common Disorders, 2017. Rachel Peachey, Autism, the Montessori Way, 2017. 等)を分析の対象とする。

 第三のアプローチでは、シュタイナーとモンテッソーリの発達障害児教育の実践研究を展開する。具体的には、筆者が南オーストラリア大学の客員研究員時代(2007年~2009年)に調査したオーストラリアの関連学校と、新たに今回依頼した日本の関連施設とを臨床のフィールドとする。オーストラリアにおいては、シュタイナー教育の調査を、私立Mount Barker Waldorf School、公立Trinity Gardens Schoolと治療教育学校Warrah Schoolで、モンテッソーリ教育の調査を、私立Hill Montessori Schoolと公立Para Hills West Primaryで行うことが可能である。日本では、シュタイナー教育は、京田辺シュタイナー学校(吉田敦彦理事長)、レインボーサークル(奥村知亜子代表)、シュタイナー療育センター(松田 敦子代表理事)で、モンテッソーリ教育は、うめだ・あけぼの学園(加藤正仁理事長)、こじか「子どもの家」発達支援センター(佐々木晋一郎理事長)、富坂子どもの家(勝間田万喜園長)、九州幼児教育センター(藤原江理子所長)のサポートを受けて研究する予定である。加えて、発達障害児の療育指導について、筆者は、昨年度より、福岡県苅田町の「放課後等デイサービス施設ル・ラル(塩田トモ子代表)」の顧問相談員として療育サポートを開始し、2019年度からは北九州市障害者支援課の協力を得て、筆者を中心にシュタイナーとモンテッソーリの障害児教育に基づく「放課後等デイサービス施設」の実験校「Steiner&Montessori Academy」(八幡東区)を開設予定である。そこにおいて両メソッドを用いた療育を実施し、臨床データを集め、その有効性を実証していきたいと考えている。

 最後の段階においては、それまで蓄積してきた理論と実践の総合をはかる。そこにおいて、まず、従来の発達障害児教育の理論・実践とは異なる、無意識や高次の感覚・精神をも視野に入れたシュタイナーとモンテッソーリの教育(障害児教育)原理が描出され、その教育原理をベースに、〈発達障害児教育における普通教育との連続的で統合的な実践モデル〉が構築されるだろう。これらの研究の成果は、著作・論文・記録DVDとして公刊し、学会発表、講演、シンポジウムの開催、ホームページでの研究公開等を積極的に行う予定である。

2 本研究の着想に至った経緯など

(1)本研究の着想に至った経緯

 筆者は、本研究の一つの柱であるシュタイナー教育に関する理論・実践研究を長期に渡り行ってきた。さらに、そのシュタイナー教育ともう一つの柱であるモンテッソーリ教育とに共通するパラダイムを見出す契機となったのは、モンテッソーリ教育学会での招待講演「シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の人間形成観について」(2006)に端を発する。その準備の過程で、若きシュタイナーと晩年のモンテッソーリがともに無意識や高次の感覚・精神を視野に入れた〈神智学〉に依拠し、各々の思想を形成していることが判明した。さらに、2017年度から顧問相談員となった「放課後等デイサービス」施設とのかかわりを通じて、普通教育において見出された両教育に共通する教育原理を、同じく注目される両教育の障害児教育原理と有機的につなぎ有効な指針を打ち出したいという今回の研究着想を得るに至った。

(2)関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ

 「1 研究の目的・方法」の「学術的独自性」でも述べたが、これまでのところ、個別の〈シュタイナーの障害児教育〉あるいは〈モンテッソーリの障害児教育〉に焦点を当てた先行研究(島田、P. Clough / C. Nutbrown、H. J. Hamre、前之園、井田、G. Thomas / A. Loxley、 R.C. Orem)があり、さらに両教育を取りあげた研究(A. Hellmich / P. Teigeler、E. C. Pope)も存在する。しかし、これらの先行研究はシュタイナーとモンテッソーリの教育ならびに障害児教育の教育内容と方法を並列的に論じたもので、〈両教育の普通教育との関連や発達障害児教育の理論・実践のエッセンスを統合する〉ものではなく、こうした試みは本研究が嚆矢といえる。しかも、従来の発達障害児研究が包摂できていない無意識や高次の感覚・精神を含むホリスティックな統合教育理論を構築する試みは本研究のオリジナリティといえる。

(3)これまでの研究活動

 シュタイナーとモンテッソーリの普通教育に共通する原理は、上であげた招待講演に基づく拙論「モンテッソーリ教育思想にみる神智学的パラダイム-シュタイナー教育思想の接点」(『モンテッソーリ教育』第39号、2007年)を皮切りに、二度の科学研究費プロジェクト(「R.シュタイナーとM.モンテッソーリの教育思想にみるホリズム的パラダイムの研究」2008-2012年度、「シュタイナー教育の今日的意義-能力概念に基づく国際調査」2013-2017年度:基盤C)を通じて、拙論A Theosophical Paradigm in Montessori Educational Thought: A Point of Contact with Steiner Educational Thought, PRAXIS, No.12 (2010)やHolistic Paradigm Common to Educational Thought of R. Steiner and M. Montessori: Questionnaire for School Investigation,Rinrigaku-Kenkyu(vol.24, 2013)や拙著『シュタイナー教育思想の再構築-その学問としての妥当性を問う』(ナカニシヤ出版、2017年)等によって解明・公表された。

(4)準備状況と実行可能性

 理論研究については、シュタイナーとモンテッソーリの普通教育に関する著作はすでに所蔵済みであるが、両教育の障害児教育や発達障害に関する文献や一般的な発達障害児教育に関する文献は科研採択後に購入する予定である。両派の発達障害児教育の実践研究については、「研究方法」の「第三のアプローチ」のところで書いたように、国内外の関連施設に依頼済みであり、科研採択後にスムーズな実践研究が可能である。

3 研究代表者および研究分担者の研究業績

  1. 衛藤吉則(単著)『シュタイナー教育思想の再構築-その学問としての妥当性を問う』ナカニシヤ出版、2017年(全308頁)。
  2. 衛藤吉則(単著)『西晋一郎の思想-広島から「平和」を問う』広島大学出版会、2017年(全213頁)。
  3. 衛藤吉則「シュタイナー教育思想の哲学的基盤(4)-「精神」と「自由」の獲得に向けたヘーゲルの認識論(後半)」『HABITUS』査読有、第21巻、17-26頁、2017年。
  4. Yoshinori ETO, Shinichiro Nishi’s Thought: The Particular as Universal. In: Hiroshima interdisciplinary studies in the humanities. vol. 14, pp. 1-7, 2016.(査読有)
  5. 衛藤吉則「シュタイナー教育思想の哲学的基盤(4)-「精神」と「自由」の獲得に向けたヘーゲルの認識論(前半)」『HABITUS』査読有、第20巻、17-30頁、2016年。
  6. 衛藤吉則「シュタイナー教育思想の成立背景と実践的特徴」『倫理学研究』査読有、第23号、13-30頁、2016年。
  7. 衛藤吉則(単著)『松本清張にみるノンフィクションとフィクションのはざま-「哲学館事件」(『小説東京帝国大学』)を読み解く』御茶の水書房、2015年(全200頁)。
  8. 衛藤吉則「シュタイナー教育思想の哲学的基盤(3)-フィヒテの自我論の受容と克服」『HABITUS』査読有、第19巻、35-49頁、2015年。
  9. 衛藤吉則「シュタイナー教育思想の哲学的基盤(2)-「哲学的考察の原点」としてのカント的認識論」『HABITUS』査読有、第18巻、101-114頁、2014年。
  10. 衛藤吉則「シュタイナー教育思想の哲学的基盤-ゲーテとE.ハルトマンの認識論」『倫理学研究』査読有、第22号、1-19頁、2014年。
  11. 衛藤吉則「シュタイナー教育思想の哲学的基盤(1)-「哲学的考察の原点」としてのカント的認識論」『HABITUS』査読有、第17巻、45-59頁、2013年。
  12. 衛藤吉則・孫月馨「中国に灯されたシュタイナー教育の炎-移入のプロセスと展望」『倫理学研究』査読有、第21号、79-101頁、2013年。
  13. Yoshinori ETO, Holistic Paradigm Common to Educational Thought of R. Steiner and M. Montessori: Questionnaire for School Investigation. In: Ringaku-Kenkyu, vol. 24, pp. 103-121, 2013.(査読有)
  14. 衛藤吉則「西晋一郎における特殊即普遍のパラダイム-「和解」概念構築の手がかりと して」『PRAXIS』査読有、第13号、23-41頁、2012年。
  15. Yoshinori ETO, A Theosophical Paradigm in Montessori Educational Thought: A Point of Contact with Steiner Educational Thought. In: PRAXIS, vol. 12, pp. 107-122, 2011.(査読有)
  16. 衛藤吉則「西晋一郎の思想-特殊即普遍のパラダイム」『教育哲学研究』(教育哲学会)査読有、第99号、147-152頁、2009年。
  17. 越智貢、衛藤吉則他『教育と倫理』ナカニシヤ出版、2008年(担当28頁分/全200頁)。
  18. 衛藤吉則「モンテッソーリ教育思想にみる神智学的パラダイム-シュタイナー教育思想との接点」『モンテッソーリ教育』査読有、第39号、50-68頁、2007年。
  19. 衛藤吉則「「垂直軸」の人間形成モデルとしてのシュタイナー教育思想」『近代教育フォーラム』(教育思想史学会)査読有、第16号、165-168頁、2007年。
  20. 広瀬俊雄編、衛藤吉則他、『未来を拓くシュタイナー教育』ミネルヴァ書房、2006年(担当36頁分/全247頁)。
  21. 越智貢編、衛藤吉則他『岩波応用倫理学講義6教育』岩波書店、2005年(担当12頁分/全295頁)。
  22. 西田雅弘編、衛藤吉則他、『不安のア・ラ・カルト』西日本新聞社、2005年(担当30頁分/全154頁)。
  23. 衛藤吉則「大川周明の国家改造思想にみるシュタイナー思想とナショナリズムとの関係(1)」『下関市立大学論集』第49巻第1号、33-49頁、2005年。
  24. 衛藤吉則「大川周明の国家改造思想にみるシュタイナー思想とナショナリズムとの関係(2)」『下関市立大学論集』第49巻第2号、49-70頁、2005年。
  25. 衛藤吉則「人間形成における「垂直軸」の構造-新たな発達論とカオスの開かれた弁証法として-」『近代教育フォーラム』(教育思想史学会)査読有、第12号、29-40頁、2003年。
  26. 衛藤吉則「1920・30年代におけるシュタイナー教育思想とナショナリズムとの関係(3)-入澤宗壽の文化教育学理解を中心に-」『下関市立大学論集』第46巻第1号、5566頁、2002年。
  27. 衛藤吉則「1920・30年代におけるシュタイナー教育思想とナショナリズムとの関係(2)-入澤宗壽の文化教育学理解を中心に-」『下関市立大学論集』第45巻第3号、5566頁、2002年。
  28. 衛藤吉則「1920・30年代におけるシュタイナー教育思想とナショナリズムとの関係(1)-入澤宗壽の文化教育学理解を中心に-」『下関市立大学論集』第45巻第2号、6372頁、2001年。
  29. 衛藤吉則「谷本富におけるシュタイナー教育学の受容過程-谷本の『宗教教育』観を基軸として-」『日本仏教教育学研究』査読有、第9号、261-280頁、2001年。
  30. 小笠原道雄監修、衛藤吉則他(20名中17番目)『近代教育思想の展開』福村出版、2000年(担当18頁分/全347頁)。
  31. 衛藤吉則「隈本有尚とシュタイナー思想との関係について」『日本仏教教育学研究』査読有、第8号、89-110頁、2000年。
  32. 衛藤吉則「シュタイナー教育における「教師の自己教育」について-文部省在外研究報告Ⅰ-」『新見公立短期大学紀要』第21巻、43-53頁、2000年。
  33. 衛藤吉則・石上敏著『仙厓』西日本新聞社、1998年(担当108頁分/全202頁)。
  34. 衛藤吉則「シュタイナー教育学をめぐる「科学性」問題の克服に向けて-人智学的認識的認識論を手がかりとして-」『人間教育の探究』(日本ペスタロッチー・フレーベル学会)査読有、第10号、101-115頁、1998年。
  35. 衛藤吉則「ルドルフ・シュタイナーの人智学的認識論に関する一考察」『教育哲学研究』(教育哲学会)第77号、65-77頁、1998年。
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